クリスマスプレゼントになるらしい、作品制作の依頼がありました。
ロマンティックな詩ではなく、どちらかというと、エネルギーのある感じです。「立ち上がる」という言葉が繰り返されてリズムができていました。依頼人は珍しくメールでなくて電話をかけてきて、古くさくなく、力強い感じで、と意図を時間をかけて説明して下さいました。
もっとウェイトが重くても良かったのですが、彼女へのプレゼントだし、あまり仰々しくても、と思ったのと、叫びまくっている、というより、静かにでも強く決意を秘めて、という思いも詩から感じられましたので、このくらいのウエイトにしました。
黒で、という希望でしたが、I rise がポイントになっていて、そこを強調してみようと思い、字体を合わせたキャピタルにして、色をテラコッタ的なグラデーションにしました。大体の形を決めてから、PDF を作ってメールで送り、依頼主の承諾を得て、書き始めました。
とても気に入って下さって、また何か頼むかも、と至極好意的なフィードバックを頂いて、ありがたいことでした。ちょっと値切られちゃったんですけどね。
He phoned me up one day to ask me to make a piece for Christmas present to his girlfriend. Text was quite energetic, with repetition of word ‘I rise’. He explained how he wanted to make it, that saved us to emailing back and forwards.
I decided to scripts light but rhythmic, not shout out but strong. He wants text in black but I made ‘I rise’ bits in terracotta coloured as I felt something rising from the solid healthy ground.
I made PDF to show him and after we agreed the layout and colours, started to write.
He loved a piece very much, with one spelling mistake (!) . I'm so glad with the result. Hope his girlfriend would like it, too. Happy Christmas :)
Calligraphy service in London and stone cutting in Cambridge. Creative and beautiful calligraphy and Japanese calligraphy and stone cutting.
12/19/2012
12/18/2012
年末です。
来年のことを言うと鬼が笑いますが、嬉しい予定です。
ロンドンで仲良しになり、その後ベルリンへ越された文字仲間の 聖子さん が、ドイツ、ワイマールのバウハウス大学で講演をされます。その時に一緒に日本のお習字の WS をすることになりました。彼女がオーガナイズしてくれています。有り難い話です。
今までのデモや WS は、子供や字を書かれていない方々を相手にしてきたので、今回、字に興味がある、またはそれを職業にしてらっしゃる方々にどうアプローチしようか、大変楽しみです。教える時に何が難しいと言って、自分が無意識に当たり前にしていることを、整理してやったことない人に伝えないといけないことです。
1月15日にワイマールで、18,19日はベルリンです。
Shoko Mugikura whom I became friend with in London had moved to Berlin, Germany and now she is going to lecture at Bauhaus University in Weimar. And I'm going to do a little workshop of Japanese calligraphy with her! Wicked. Also at the gallery in Berlin, too.
I've never done any workshops to the people who is interested in or working around letters before. Very excited and looking forward to it.
15th Jan in Weimar and 18/19th Jan in Berlin.
来年のことを言うと鬼が笑いますが、嬉しい予定です。
ロンドンで仲良しになり、その後ベルリンへ越された文字仲間の 聖子さん が、ドイツ、ワイマールのバウハウス大学で講演をされます。その時に一緒に日本のお習字の WS をすることになりました。彼女がオーガナイズしてくれています。有り難い話です。
今までのデモや WS は、子供や字を書かれていない方々を相手にしてきたので、今回、字に興味がある、またはそれを職業にしてらっしゃる方々にどうアプローチしようか、大変楽しみです。教える時に何が難しいと言って、自分が無意識に当たり前にしていることを、整理してやったことない人に伝えないといけないことです。
1月15日にワイマールで、18,19日はベルリンです。
Shoko Mugikura whom I became friend with in London had moved to Berlin, Germany and now she is going to lecture at Bauhaus University in Weimar. And I'm going to do a little workshop of Japanese calligraphy with her! Wicked. Also at the gallery in Berlin, too.
I've never done any workshops to the people who is interested in or working around letters before. Very excited and looking forward to it.
15th Jan in Weimar and 18/19th Jan in Berlin.
12/02/2012
Notes from SSI tech+research day - about brush lettering.
It is not how fluently use your brushes. In the end, the letter shape matters most. Sue Hofton gave us a talk about three points she is caring when she uses her brushes.
Consideration, control and confidence.
I think you only can get control and confidence after long time practice and trials with all sorts of brushes, materials.
Consideration is always the most important and difficult in my opinion.
Why do I use brushes for this piece?
Are letter shapes, background, materials, layout and so on suitable to what the text means / how I want to express / purpose for the piece?
Those would make huge differences.
Ann Hechle afterwards threw an interesting questions to us about intention OF the work and FOR the work. How much you stick to your initial intention during the process of making the piece. She didn't say what is right or wrong. Everyone has different attitudes. But I think I know what I would like to pursuit.
SSI の今期のリサーチと技術の日は、筆で字を書くことについてでした。3人のスピーカーの話とデモを見て、改めて感じたのは、結局大事なのは、どのくらい達者に筆が動かせるか、よりも字の形であるということ。でないときれいに見えません。
スー・ホフトンが最後に非常に共感できる話として、彼女が筆を使う時に考えるポイントを挙げていました。考慮、コントロールと自信。
長年、習字をしてきて思うのは、コントロールと自信というのは、自分で身につけるしかない。長いこと、筆を使って、色んな素材や材料を試して、分かることです。
考慮することー
なぜこの作品に筆を使うのか、
この字の形、背景、色、材料、素材、レイアウト、デザインは、書くテキストに合っているか、自分が表したい事に適っているか、この作品に適切か。
先日のケンブリッジの展示会で「?」だったことの答えです。
アン・ヘクルがその後に、ぽっと質問を投げました。作品を仕上げるにあたって、どの程度、最初に自分が意図したことを追求するか。何が正しいかについて、何も彼女は言いませんでした。皆それぞれやり方がある。でも私がどうありたいかは自分で分かっています。
It is not how fluently use your brushes. In the end, the letter shape matters most. Sue Hofton gave us a talk about three points she is caring when she uses her brushes.
Consideration, control and confidence.
I think you only can get control and confidence after long time practice and trials with all sorts of brushes, materials.
Consideration is always the most important and difficult in my opinion.
Why do I use brushes for this piece?
Are letter shapes, background, materials, layout and so on suitable to what the text means / how I want to express / purpose for the piece?
Those would make huge differences.
Ann Hechle afterwards threw an interesting questions to us about intention OF the work and FOR the work. How much you stick to your initial intention during the process of making the piece. She didn't say what is right or wrong. Everyone has different attitudes. But I think I know what I would like to pursuit.
SSI の今期のリサーチと技術の日は、筆で字を書くことについてでした。3人のスピーカーの話とデモを見て、改めて感じたのは、結局大事なのは、どのくらい達者に筆が動かせるか、よりも字の形であるということ。でないときれいに見えません。
スー・ホフトンが最後に非常に共感できる話として、彼女が筆を使う時に考えるポイントを挙げていました。考慮、コントロールと自信。
長年、習字をしてきて思うのは、コントロールと自信というのは、自分で身につけるしかない。長いこと、筆を使って、色んな素材や材料を試して、分かることです。
考慮することー
なぜこの作品に筆を使うのか、
この字の形、背景、色、材料、素材、レイアウト、デザインは、書くテキストに合っているか、自分が表したい事に適っているか、この作品に適切か。
先日のケンブリッジの展示会で「?」だったことの答えです。
アン・ヘクルがその後に、ぽっと質問を投げました。作品を仕上げるにあたって、どの程度、最初に自分が意図したことを追求するか。何が正しいかについて、何も彼女は言いませんでした。皆それぞれやり方がある。でも私がどうありたいかは自分で分かっています。
David Jones の作品が、Wales は Aberystwyth の、National Library of Wales にあり、見学できるということで、車で一時間の村に住んでる友人宅を休暇で訪れたついでに、連れて行ってもらいました。
Cara Wallia derelicta
Pwy yw'r gwr piau'r goron
の二点で、その友人が近所の村のギャラリーで開催されていた小さな展覧会を偶然訪れ、私が好きそうだ、と思って、何も知らずにカードを買って来てプレゼントしてくれたのです。私は彼の作品が大好きですから、大喜びでした。
Aberystwyth は海辺の街で、大きな大学があるので有名です。見学を申し込むのに、まず会員登録をして、、、と手間でしたが、電子メールで問い合わせをしたのに、いっこうに返事なし。電話で問い合わせると、実際に図書館で本物を見るには、その場で申し込みをしろ、との事。行ってみて果たして再びの不都合があったのですが、結果としては見れました。額に入っていました。ガラス越しで、本物の紙を直接見れず、少し残念でしたが、約1時間弱堪能できました。写真は不可。スケッチを少しとりました。
不揃いだし、斜めだし、縦棒全部歪んでるし、色んな E や G が混ざっているし、スペーシングはばらばらだし、書き直してるところはあるし。
ローマで見た、石にふぞろいに稚拙な字を刻んであった石碑類と似て、不完全だけど、魅力がある。
背景は、紙にいったん下地を塗っています。それもスムーズに、でなく、薄い所や、濃い所、色が混ぜてありますが、その混ざり具合もまちまちです。ちょうど、雑に塗った家の壁や、またそれが自然にはげていった感じです。でもこれが、ただの紙に字がそのまま書いてあるだけだったら!全く違うものになっているに違いありません。
カードで見ていた時は、Calla Wallia... の方が好きだったのですが、実物を見ると、Pwy yw'r... の方が圧倒的な迫力がありました。まさに迫ってくる感じです。大きいのにも驚いたのですが、サイズの問題だけでない、見ていると、声が聞こえてきそうな、パワーです。言語が ウェールズ語とラテン語なので、内容が分かりません。でも見ていると、字が踊り出してきそうなスピード感もあります。どきどきしました。
後に売店で、Pwy yw'r... のポスターを買いました。解説が付いていて、それによると、アングルシー地方の詩人、Gruffudd Grug の 言葉で始まり、(ウエールズ語)おミサの終わりに司祭の唱える chant (唱和) で終わるそうです。声が聞こえてきそうな理由が少し分かりました。
ここまで自由に文字を踊らせるのに、どのくらい彼の中で、言葉と、字と、デザインやレイアウトの理解と消化のプロセスがあったのかな、とまだ少しどきどきしながら、夕焼けの海岸を友人と歩きました。
I went to visit my friend on holiday and she took me to Aberystwyth, Wales to see David Jones Art works in National Library of Wales.
She saw them at a small exhibition nearby where she lives, and bought me cards without knowing I'm a big fan of his works!
Aberystwyth is the pretty seaside town with big University. It took a while to get their system to apply viewing - cut long story short, we managed to the reading room with two big frames. It was a bit of shame that I could not see them without glass between me and the actual papers but still. No photo. I did take some sketches.
I knew the lettering would be all wonky, irregular, bad spacing and so on. They always remind me those inscriptions on stones I saw lot in Rome. Another thing was the background. He painted the whole paper to make look like some sort of unfinished painted walls. It would be completely looking different if he drew these letters straight onto plain papers!
I liked Cara Wallia... when I saw these cards my friend game me but I absolutely knocked out by Pwy yw'r... It was really powerful, quite loud as well almost you can hear the singing voice. Speedy too as the letters start dancing out from the frame.
It is by Welsh and Latin so I didn't know what it is about but when I bought a poster later, there are a piece of paper saying, starting with the quote of Gruffudd Grug who was Anglesey Poet of 14c and finished with Latin chant of the priests. I know now where the voices coming from.
I was walking on beach later thinking how much process was there, in his mind, about understanding the words, the lettering, layout etc and made them to dance and sing in his own way. And we enjoyed a beautiful sunset.
Cara Wallia derelicta
Pwy yw'r gwr piau'r goron
の二点で、その友人が近所の村のギャラリーで開催されていた小さな展覧会を偶然訪れ、私が好きそうだ、と思って、何も知らずにカードを買って来てプレゼントしてくれたのです。私は彼の作品が大好きですから、大喜びでした。
Aberystwyth は海辺の街で、大きな大学があるので有名です。見学を申し込むのに、まず会員登録をして、、、と手間でしたが、電子メールで問い合わせをしたのに、いっこうに返事なし。電話で問い合わせると、実際に図書館で本物を見るには、その場で申し込みをしろ、との事。行ってみて果たして再びの不都合があったのですが、結果としては見れました。額に入っていました。ガラス越しで、本物の紙を直接見れず、少し残念でしたが、約1時間弱堪能できました。写真は不可。スケッチを少しとりました。
不揃いだし、斜めだし、縦棒全部歪んでるし、色んな E や G が混ざっているし、スペーシングはばらばらだし、書き直してるところはあるし。
ローマで見た、石にふぞろいに稚拙な字を刻んであった石碑類と似て、不完全だけど、魅力がある。
背景は、紙にいったん下地を塗っています。それもスムーズに、でなく、薄い所や、濃い所、色が混ぜてありますが、その混ざり具合もまちまちです。ちょうど、雑に塗った家の壁や、またそれが自然にはげていった感じです。でもこれが、ただの紙に字がそのまま書いてあるだけだったら!全く違うものになっているに違いありません。
カードで見ていた時は、Calla Wallia... の方が好きだったのですが、実物を見ると、Pwy yw'r... の方が圧倒的な迫力がありました。まさに迫ってくる感じです。大きいのにも驚いたのですが、サイズの問題だけでない、見ていると、声が聞こえてきそうな、パワーです。言語が ウェールズ語とラテン語なので、内容が分かりません。でも見ていると、字が踊り出してきそうなスピード感もあります。どきどきしました。
後に売店で、Pwy yw'r... のポスターを買いました。解説が付いていて、それによると、アングルシー地方の詩人、Gruffudd Grug の 言葉で始まり、(ウエールズ語)おミサの終わりに司祭の唱える chant (唱和) で終わるそうです。声が聞こえてきそうな理由が少し分かりました。
ここまで自由に文字を踊らせるのに、どのくらい彼の中で、言葉と、字と、デザインやレイアウトの理解と消化のプロセスがあったのかな、とまだ少しどきどきしながら、夕焼けの海岸を友人と歩きました。
I went to visit my friend on holiday and she took me to Aberystwyth, Wales to see David Jones Art works in National Library of Wales.
She saw them at a small exhibition nearby where she lives, and bought me cards without knowing I'm a big fan of his works!
Aberystwyth is the pretty seaside town with big University. It took a while to get their system to apply viewing - cut long story short, we managed to the reading room with two big frames. It was a bit of shame that I could not see them without glass between me and the actual papers but still. No photo. I did take some sketches.
I knew the lettering would be all wonky, irregular, bad spacing and so on. They always remind me those inscriptions on stones I saw lot in Rome. Another thing was the background. He painted the whole paper to make look like some sort of unfinished painted walls. It would be completely looking different if he drew these letters straight onto plain papers!
I liked Cara Wallia... when I saw these cards my friend game me but I absolutely knocked out by Pwy yw'r... It was really powerful, quite loud as well almost you can hear the singing voice. Speedy too as the letters start dancing out from the frame.
It is by Welsh and Latin so I didn't know what it is about but when I bought a poster later, there are a piece of paper saying, starting with the quote of Gruffudd Grug who was Anglesey Poet of 14c and finished with Latin chant of the priests. I know now where the voices coming from.
I was walking on beach later thinking how much process was there, in his mind, about understanding the words, the lettering, layout etc and made them to dance and sing in his own way. And we enjoyed a beautiful sunset.
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